傷のある手
右手中指の先端がとても硬くなりました.
この場所は年中,針のオシリに押されてダメージを受けています.
冬場になったからなおさらなのかもしれません.

「シンブル」という,指キャップみたいな道具があるのですが,
私にはあまりフィットしないのです.
革のシンブルは 使っているうちに伸びてきて外れてしまうし,
金物のシンブルは 私の爪が長めなので外れてしまう.
それで最近は,ダメージを受ける場所にバンドエイドを貼っています.
刺繍が続くとバンドエイドの消耗が早くって,切らしてしまうこともたびたびで,
買い忘れたまま刺繍をしていると
どんどん針のオシリがあったって,どんどん皮膚がひどい状態になっていくのです.
いくらネイルをキレイに塗っていても,右手中指の先は悲惨.

忙しくしていると,アイロンが手に当たったのがわからないので,
手の甲にはアイロンのやけどの跡があったりします.

待ち針や普通の針で,引っかき傷を作るのも日常茶飯事.これも知らない間に.

今年の4月はワイヤーが刺さった(らしい)ところからばい菌が入り込んだらしく
指の先端で化膿してしまい,もうすこしで爪をはがすところでした.
2週間は絆創膏グルグルの状態でお仕事していて,まるではかどらなかった.
お仕事ができなくなるような怪我をしてはいけませんね.

ペンチだこ,というのもできてしまうし,もうすっかり職人の手になっています.
そうそう,今日は新しいペンチを買ったのでした.

私の手は傷のある,結構ごつい手.
# by artigana-g | 2004-12-15 18:58 | 職人 | Comments(2)
商談の日
今日は白金台で商談.
提案商品を見ていただいて,4点注文していただきました.(今日も)やったぁ!

デザイナーさんは肩を痛めたそうで,
「artiganaさんは肩こりとか大丈夫なんですか?」と聞かれて
病院やマッサージに通うほどひどくはないなぁと,
改めて自分の体が職人らしくなってしまっている.と感じました.
そうですよ,ドレスって結構重いものです.お大事にされてくださいネ.

外苑西通りも,まだまだ銀杏の葉が落ちていなくて,きれいなイエローの並木です.
ぼやっとしながら目黒通りを戻りつつ,
昨日アルマーニさんが
「自分を主張するのは大事なこと.それがアイデンティティー.
もし,孤立しても,そのときに本当の友達がやってくる.
毎日,一生懸命考えること.」
とNAKATAに言っていたのを思い出したりしました.

東京都庭園美術館の看板は,田原桂一さんの写真展でした.
田原桂一さんの写真集,持っているんですよね.
パリのオペラ座を撮影したもので,
コスチューム,アクセサリー,舞台美術,建築,と4巻からなる豪華本.
中に24金の金箔や漆が使われていたり,表紙はオペラ座の椅子と同じジャガードなのです.
私の買った本の中で一番ゴージャスな本!(高くって分割で買いました)

今日は田原さんの写真展を見ずに帰りました.
田原さんごめんなさい.
# by artigana-g | 2004-12-14 23:07 | 日々 | Comments(0)
HIDETOSHI NAKATA
久しぶりにまともにTV見ました.
日テレの「世界を駆けるヒーローたち」.中田英寿さんを見たくて.

NAKATAがイタリアの町を歩いていたり,ジョルジオ・アルマーニさんとお話したり.
ドキドキしました.
ナレーションの(あれはダリオさんの声?)たくさんのイタリア語を聞いて
ゾクゾクしました.

サッカーが好きで,NAKATAのニュースを追っている,というのではなく.
全く良く知らないのに,NAKATAが私と同じ,水瓶座・O型というだけで
何か,私とNAKATAに繋がっているものがあるんじゃないか?と
勝手にいつも思っているだけなんですけど.

「自分の中に芯を持って,それを貫いていく」という言葉.
NAKATA,かっこいい~!!
冷たい感じだけど,あったかいような,自分を見失わない人.というイメージ.

夢に出てきたこともあります!
ホテルのロビーみたいなところで,NAKATAが私を待っていてくれている.
そして私が彼に近づくと,来ていたファンが「誰?あの女!」っていう感じで
私を見るんです.でも彼は私とだけ,とても親しく話をするんです.
(何を話していたかはわかりません)
夢から醒めたとき,じ~んとしてました.

最近,地下街とかで,
キヤノン・IXYのポスターを見かけると,一人で恥ずかしがってしまいます.
好きな人,というのではない,もっと違った感情で.
いつも気になる中田英寿.
# by artigana-g | 2004-12-13 23:19 | 日々 | Comments(2)
アドレスブック
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           ルリユール応用編・アドレスブック(2003年製作)

           おじいさんの着物の生地に 私のイニシャルSの刺繍
           ちょっと渋めです.
# by artigana-g | 2004-12-13 18:40 | 手芸部 | Comments(2)
製本を習う
初めて"ku:nel"という雑誌(マガジンハウス)を買いました.
記事の中に,製本(手で作る本)の話題があったので.

2年程前,装丁家・栃折久美子さんの「ルリユール工房」という
製本のカルチャースクール(池袋コミュニティカレッジ)に1年間通っていました.

あるお店から「オリジナルのアルバムを作れないかなぁ」と言われまして,
半端な手仕事はいやだなと思い,どこかで教えているところはないかと探しましたら,
ルリユール工房にたどり着きました.

ルリユールとは,フランスの製本工芸で,
1冊の本を仕上げるのにとても手間隙のかかる伝統的な技術なのです.
これをまともに習っていたら大変なので,
私の場合は,ブライダル用のアルバムを作りたいので,と先生に御相談しまして,
そういうカリキュラムを組んで頂きました.

先生は一つ一つの工程をていねいに作ること,手際のよさが大事であること,を
教えてくださいました.
本というものは,「直角」が大事で,それが正確にできていないと
ゆがんだ本になってしまいます.
紙は水を含むと伸びてしまうので,のりをひいたら手際よく貼っていかなくてはなりません.
プレスするときも(立派なプレス機で),慌ててはいけないけど,のんびりしない事.
私の場合は表紙が,白いシルクの生地だったり,ビーズの刺繍がある生地だったり,
スパンコールが付いてる生地だったりと,めずらしかったのか,
生徒の皆さんがいつものぞきにきていました.

この工房でアルバムや簡単な手帳くらいは作れるようになりました.
ブライダル小物に,接着剤を抵抗なく使えるようになりました.(接着剤は便利です.)
「へら」という道具を使うことを覚えました.(へらで生地の厚みをつぶします.)
ていねいな仕事を積み重ねていって,キレイなものが作れる.という事を改めて感じました.

お仕事のための習い事でしたが,いろいろな事を教えて頂きました.

"ku:nel"の記事を読んでいたら,またやってみたくなりました.
刺繍の表紙のノートとか,自分の作品のためのオリジナルの本とか.
# by artigana-g | 2004-12-12 19:03 | 職人 | Comments(2)